2019年06月28日 05:09

元気な姿に華やかさ

2019.7.1 華麗な姿
 元気な姿には命の華があり、魅了されてしまう。はしゃぎまわる子供や若者たちの躍動は勿論のこと、野菜も暑い陽ざしのなかでたおやかに揺れる姿には絵になる華麗な美をもって生長している。今年のキャベツはそうした容姿がそなわり手入れするのが愉しい。播種は3月半、定植は4月末。5月後半から結球が始まり、7月1週には陽だまりの旨味をたくさん詰め込んだキャベツをみなさんの食卓にお届けできる。5月の太陽は外葉をつくり、6月の雨は美味を造った。土壌微生物にワインの発酵を促す栄養素(食品添加物)を与えたのも良い結果が出たようだ。
静心荘に休養で訪れた会員さんと虹色クラブの人の手伝いで小さなプラグ苗(ミニ苗)のキャベツを植えた。黒マルチに穴をあける人、定植する人、水をやる人、この日は特に暑くミニ苗が傷まないようにと3人が手際よく作業を進め、いつもなら他愛ない会話を交え疲れを知らない農業を楽しむのだが、この日だけは作業分担で疲れを覚悟で黙々と汗を流した。そんな心配りがキャベツの生育環境を最適なものにしたのかもしれない。今回の苗は3日目に根付き4日目からは水遣りもなく自力で水を吸い上げるほど元気な苗であった。
2週間後に植えた枝ブロッコリーは少しの低温で花芽分化(実を結ぶ行動)を起し過半数が生殖生長期前に開花し食用にはならなかった。野菜の栽培はいつも原産地情報(遺伝子情報)を確認しているが、初めて植えた枝ブロッコリーはキャベツと同郷なのに低温は苦手らしい。
5月に食育研修に来た保育士さんたちの手で蒔いたカボチャとコリンキ―もきれいに発芽した。6月中旬に定植し今は力強くつるを伸ばしている。特にコリンキ―の口中からもれる咀嚼音はコリツ コリツと幸せな人が食べる風景に似て、その響きがとても心地いい。爽やかな歯音が美味しさを増幅させ愛好家は年々増えている。今年は出来がいいのでたくさん届けられそう。また「黒べえ茄子」は育苗中に低温に負けて枯れた。代替えに少し小ぶりだが、茄子色の美しい「真仙中長なす」を植えた。皮は柔らかく、炒め物、煮物、汁物、天ぷら、一夜漬け、等に評判が高い。7月後半には収穫出来そう。
 


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