2018年11月01日 06:25

スタミナ野菜の発芽

 
2018.11.1  たくましい発芽
 
 歳のせいではないと思うがイオウ系のニラやニンニクがすこやかな育ちをしているとほっとする。若さを造るスタミナ野菜のせいだろう。真夏の暑さに太陽から受け取ったエネルギーをたっぷり根に蓄えた秋ニラは軟らかくとても甘い。少し疲れた体にニラ料理のエキスが浸み込んで来るとそれだけで体が和んでくる。
 
 先日、蒔いたニンニクも芽吹いた。その芽は太くがっちりし、まさにスタミナ野菜の風格を備えた姿である。だからニンニクも好きな野菜である。ニンニクの凄さは古事記や源氏物語にも紹介され、そのスタミナの強さと臭いは修業中の僧侶の妨げになるとして寺は食べるのを禁じた。「不許葷酒入山門」くんしゅ山門に入るを許さず。立札は今も見かける。それほど体にパワーを注ぎ込む食べ物であることを数千年前の先人たちも知っていた。 
 
ニンニクのスタミナと薬効はヒトへの効能だけではなく、農業にもいい効果があり山形山で収穫した不揃いのニンニクを木酢液に半年ほど浸け込み、エキスの溶けたその溶液を葉面散布すると速攻性の栄養剤となり野菜は生長を促す。翌日にはグリーンの葉が淡く輝き光合成を盛んにしているのが分かる。また病害虫にしても忌避効果が高くニンニクは有機農業にも欠かせない存在となった。
 
ヒトにとってイオウ成分の多いニラやニンニクは若さや健康を造る大事な栄養素、しかも酵素やホルモンの働きにも関与し免疫力を高める原動力にもなっている。志賀潔博士の示唆を受けニンニクの研究をやり通し世界的に有名になった小湊潔博士によると、ニンニクのスコルジニンは体のいたるところで医療効果を発揮し、体調管理を担っているありがたい配糖体であると著書で力説しており日常的に食べた方が良いとも言っている。
 
年齢と共に栄養吸収が低下するらしいので食事量を少し多めにしながらニラやニンニクも食べ毎日元気で働きたい。うっかり働きすぎても健康体だと体力の消耗も少なく快活生活が続けられる。体が資本であることを忘れずに、先ずは食べる事に幸せを感じたい。「飛べる間は飛べ」とは、しっかり食べろと云うことかもしれない。
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