2016年09月28日 23:02

コオロギの食欲に脱帽

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                                      秋キャベツ
 秋作のキャベツやハクサイ等のアブラナ科野菜はコオロギが大好物でお盆過ぎに定植すると3週間くらいで6.7割は食べ尽くされてしまう。防虫ネットを張りマルチを敷いてもコオロギには太刀打ち出来ない。コオロギは土中に巣を造り穴掘り名人でもありネットやマルチの下を自由に走り回る。お腹いっぱい食べては大量の卵を産み、2週間もすると孵化した幼虫がピョコピョコ飛び跳ねる。そのしぐさは可愛いすぎてつい眺めてしまうのだが4週間もすると大人の体に成長し産卵の準備に入る。その繁殖力はネズミ算どころの比ではない。


 そんなわけで3年間、キャベツもハクサイも植えずに我慢すると、案の定コオロギの個体数は激減し生態系のバランスは元に戻った。餌の過不足と個体数の増減は比例し今年の熊の出没数もこの定理あたるらしい。


 有機農業は虫と草との闘いだが有機農業の良さは虫も草も殺さない。特に山形山農場で一人で野菜を育てていると虫や草や木立は癒しの存在となっている。小さな虫が足もとでちょろちょろ歩いたり、小鳥がピーピー語り合ったり、風が木の葉を揺らし話しかけている様子などは、共生し合う自然の姿であり、いいなぁ~と一人つぶやいてしまう。

 暑すぎる日は木陰に腰を下ろし、雨の日は疲れた体を湯船に浸し去日を想い浮かべ、有機農業は自然と一体の仕事だけに生態系のバランスこそ私たちの生活や健康を維持する上で最も不可欠な条件であることに気付いた。


 コオロギの個体数も減り生物のバランスが整ったところで来秋はキャベツとハクサイをいっぱい植え、たっぷりのアミノ酸と木酢液、ミネラルとマグちゃんの水素水を葉面から吸収させ、手間暇かけたレベルの違う野菜を作ろうと思う。
  山は暮れて 野は黄昏の 薄(すすき)哉   与謝蕪村




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