2015年05月14日 15:17

うれしい便り

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     美味しいキャラブキは、エメラルドグリーンに輝くヤマブキがいいのよ! 
                 と、採りごろを心得ている。
 
 山菜の旬の季節に山形山農園を3人の会員さんが訪ねてくれた。3万平方メートルの農園内には古代の植物や万葉の草木が何十種類か自生してiいる。自然を愛する人なら和歌を思い出したり、俳句好きの人は一句詠んでみたくなる。蕨やヤマブキ、ウドにアマドコロ、ヨモギ、カキドウシを摘み、夕飯は野に萌ゆる山野草で天ぷらやお浸し、ゴマ和えなどの料理が万葉ロマンを醸した夜で楽しんだ。

 夕方、4時過ぎに到着した3人は歓迎のお茶もそこそこに、収穫カゴを腰に結わえ包丁と鋏を持ち畑に出かける。静心荘から数十歩出たところには蕨やウドが群生している自然で、都会ではなかなか観ることの出来ない光景に感動の声は直ぐ上がった。
 
 採りたての山菜ほど美味しいご馳走はない。アマドコロは湯がいて、根本から食べると強い甘味を感じ、先端部分は心地よいホロ苦さがある。それが何とも言えない美味しさだと食べなれた人たちは言う。採りたての山菜は料理らしい料理をする必要もなく、サッと湯がいたお浸しでも十分楽しめる。ウドもアクは少なくザクザクと切った男料理でも評判が上々。
 
 昔、身体に不調を抱えていたという奥さんは、全有連の野菜のお陰で改善したと、嬉しそうな表情で喜んでいた。旦那さんは黒ニンニクと小さなパン屋さんのトーストはとに角旨いとニコニコ顔で話す。親戚のお姉さんは「野の花刺繍」の芸術家で植物の名前や特徴などの深い知識を持っていた。アマドコロの旨さを知った彼女は、こんな美味しいものが食べられるなら、と即入会してくれた。芸術家は右脳で判断するから決断が早い。3人とも豊富な知識の持ち主で話の耐えない一夜であった。
 
 数日後、旦那さんと奥さんからうれしい便りが届いた。ご自分の著書(俳句集)と今回の旅行で詠んだ15首も添えられた手紙で、俳句集には自然を詠んだもの、心を詠んだもの、どれも優しい感性の句だった。

 静心荘には「有朋自遠方来 不亦楽 」の書を掲げている。

 若葉萌ゆ穀雨に閏五月哉 
 
 
 
 
 
 





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