2015年01月20日 07:42

国際土壌年とは

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               横浜の保育士さんたちが、積極的に農業を学んでいる
  人口の増加に追いつく食糧生産が間に合わない。だが先進国やGDPの高い国々では食品残差の廃棄量がすごい数値を示している。アフリカや一部の地方では食べ物が少なくやせ細った母子の姿がテレビに映る。この人たちに食料を届けて欲しいと願う世界の人たちの声もむなしく、国連は資金不足を理由に食糧支援を逆に減らしてしまった。
 食糧支援が国連の政策で行き詰まる中、世界の穀倉地では地力が落ち面積当たりの生産量が減収を辿りつつある。長年、化学肥料や農薬に頼った生産の結果と大型機械によると思われる団粒構造の破壊、昆虫や微生物などが激減しわずかな風雨によっても流失するほど軽い土質になってしまった。
  この土壌劣化の実情を危惧する国際土壌学者たちは今年を『国際土壌年』と定め、世界の農業関係機関や農民たちに「土壌の保全と管理」を呼びかけ生態系のバランスを取り戻すことをスローガンにスタートさせた。
 地球上の全ての生物の命は肥沃な大地によって受け継がれて来た。草も木も人も動物も昆虫も微生物もプランクトンも魚も貝も海藻も全てが豊饒の大地の中で、その命が守られて来た。
 食糧不足は間もなくやって来る。そのことは誰もが視野に入っている。その日が来る前に、かつて私たちが20年前、大冷害で経験した米パニック、そしてキューバがペレストロイカで食糧難に陥ったとき、苦しい生活の中で発見した、「謙虚な食事と柔軟な知恵』で切り抜けたように、私たちもその経験を活かす備えを今から始めても良いのではないか。
 私の友人たち(非農家)が長年、山形山農場に通い、野菜を作る楽しさを覚え、食糧を作る技術を身に付けた。その結果、市民農園を借り無農薬野菜を何十種類も作り家族や友人知人にふるまっている。この技さえあれば、いつ何処て、何が起きても家族の食料は守れる。

 


 

 
  



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