2017年03月

2017年03月28日 15:41

2017.4.1 セラピー農場の種蒔きロマン
 種蒔きはロマンに溢れる作業だが反面ドキドキも大きい。植物の種は発芽するとやり直しのきかない運命にあり、発芽に失敗した種は子孫を残す事もなく一生を終える。発芽条件が整うまでは何日でも何年でも辛抱強く待ち続けるのも失敗を許されないためであり、そのチャンスが来るまでは決して発芽はしないと言う。 
千葉県で発見された大賀蓮は2000年前の地層から見つかった。気が遠くなる程の歳月を待って咲いた花は人びとに感動を与え命の尊厳を教えている。かつて地球上にこれほど長く生命に執念を燃やした生物はいただろうか。
 
 それを思うと植物に神のみが知る神秘を覚えてならない。今年もみなさんの野菜セットを作るお母さん方に種蒔きをお願いした。子育ての上手な女性は種蒔きも上手だ、優しい母性で蒔かれたキャベツや白菜の種は一斉に芽吹いた。ナスとピーマンは慎重過ぎるほど慎重な野菜で簡単には芽を出さない。発芽までの期間は苗床を清潔に保ち腐敗菌が入らないように管理するのも技術の一つ。今年の栽培品目は、評判の良かった子供ピーマンとコリンキ―、無臭ニンニクを多めにした。
 
野菜を作りながら植物への感心事はもっぱら生命力と不思議な力である。いたる所に再生機能を備えて進化した植物は人間や動物の及ぶところではなく、自給自足で数百年も生き続ける命の仕組みを一体どうやって造り上げたのか、5億年の歴史、と言えばそれまでだが学者たちもその解明には至っていない。
 
健に育った野菜を多く食べる人ほど健康を得られるのはたしかで、野菜の健康は私たちの健康と直結し農業に係る人たちはその事に注意を払わねばならない。山形山農場の土相を強酸性から弱酸性へ、強粘土質を中粘土質に矯正し、より健やかな野菜が育つようにと土相改良を粉炭(炭の粉末)の力を借りやることにした。粉炭は土壌PHを整え、通気性や保水性・透水性・保肥力など土壌を幅広く改善する力を持っている。
 
しかも植物の命の炭酸ガスCO2の素である粉炭を畑に敷き込むことで光合成作用が目に見えて活性しブドウ糖やデンプンの形成が促進される。より美しく、より美味しい野菜が育つ環境づくりに粉炭は欠かせない資材となり、野菜が健やかに育つだけでなく農場で働く人や訪ね来る人にも癒しの空間を与えてくれる。勿論、小鳥や小動物や昆虫も微生物も大賑わいで、このセラピー農場へ棲み家を求めてやって来るに違いない。




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