2016年11月

2016年11月26日 15:57

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 多くの野菜を育んだ山形山農場も初冬を迎えひっそりと静かだ。片隅に植えたニンニクの幼芽だけは青い芽をツンと立てながら如何にもバイタリティを誇っている。 美しい彩りを極めた草もみじや木々の紅葉は葉を落とし梢に越冬芽を抱えて春を待つ。ウバユリだけは種子を風に乗せる前に雪を受けそうで少し心配、優雅な山百合に比べ未完成な容姿ながらなかなかいい。
 畑に置き去りになった野菜の残差も分解菌によって春まで解体さる。自然界は死物寄生菌やこうじ菌、納豆菌、酵母菌などの微生物がリサイクルに働き、分解された物は再び循環サイクルへと入り持続的な農業を担っている。
 ヒトや動物なら腸内で分解処理をするのだが、田畑の土壌はその役割を担っており、分解菌の多い農地ほど良い作物が育つ。農家の土づくりとは有効分解菌を多く繁殖させることで、これを怠ると美味しい野菜は望めない
 また冬期間は大気に存在する窒素や炭素やリチウムなどの成分が雪に抱えられ大地に降り積もる。窒素や炭素の働きは周知の通りだが、リチウムは白血球の増加や血圧降下、生体リズムを正常に保つ自律神経の安定に働く微量要素らしい。このような栄養素が野菜の生育にもかかわり、そして食物連鎖によって人体に摂り込まれ健康へ導いてくれる。まさに冬の空は大雪になるほど豊作になるとはこのことかもしれない。
 それに疲れた体を癒せる冬はゆったりできて人にも良い。それでも野菜の事だけは脳から離れずちょうどレム睡眠と似た症状が起き身体が休んでも脳は夢を見ている。作る歓びを知り、育てる楽しみが深まると冬はレム睡眠のようになってしまう。

 山里は冬ぞ寂しきまさりける人めも草もかれぬと思えば  源宗于むねゆき朝臣
   



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