2014年02月

2014年02月17日 11:10

  種子えらびほど、わくわくする時間はない。11月に入ると種苗会社から春夏野菜のカタログが届く、どの会社のカタログも最高のカメラマンが撮ったもので、掲載されている野菜はどれも美しい、そしてみな旨そうに見える。新米のころは写真も説明文もみな鵜呑みにし種子を注文していた。
 
 ところが蒔いてみるとカタログのように美しくも、説明通りの旨い野菜にも育ってくれない。さて、どうしたものかと、自分の未熟を諌めることもあったが、ルーペを取り出しよくよくカタログを覗いてみると、その原因が分かった。美しい野菜は当然写真も美しいが、そうでない野菜はカメラマンの撮影技術によって欠点をカバーされて美しく見せていた。大根や小カブなどは白い肌と根毛の生え具合いが、美しさと美味しさの決め手になっている。そこをルーペでしっかり確認するとほぼ良い種を選べる事が分かった。
 
 二つ目の問題点は、カタログの巧みな表現法に惑わされないこと。例えば南瓜の表現に『 おいしさは、ホクホク・・粉質大革命・・粉質と甘みのベストバランス・・ホクホクで美味しい南瓜!・・高粉質のホクホク南瓜・・食味抜群のホクホク南瓜! 』 等と書かれており、どれも旨そうな言葉を用いており迷ってしまう。微妙な説明の中にも真実を含んだ言葉と何となく曖昧に表現しているのがある。そこに気づけば旨い種子を探すことが出来る。
 
 特に野菜には、キレイに生長し、美味しく育つ遺伝子を持ったものと、そうでない種子があり、選び方を間違えると、いくら頑張っても、高価な肥料を入れても、丁寧に手入れを繰返しても感動を得る野菜には育ってくれない。よい種を選ぶときには、美味しい野菜の形状を先ず知っておくこと、その上でルーペ―を持ちだし、本当のことを言っている説明文を見抜くことで良い種を選ぶことが出来る。この二点に注意すると、ほぼ間違いなく見栄えの良い、好みの味をもった野菜を栽培することが出来るはず。
 
 そこで山形山農園にもまもなく春が来ます。今年栽培する野菜と品種の特徴を一部紹介しましょう。 ❶山形山の土壌に一番合った野菜はなんと言ってもニラなのです。数年前からニラを栽培してみると、やっぱり美味しく育つ。品種は『たいりょうニラ』、このニラは生命力が強く生長が早いため、その特徴を活かした育て方をすると、このニラの持つ遺伝子が素直に現れ軟らかで甘いニラが一年間できる。
 しかも生長点に集積する栄養価は優れており、育ちざかりの子供や疲れを癒す大人の体にピッタリの食べ物なので、ニラ玉やお浸しなら一人50gは食べられる。たいりょうニラは家庭菜園やプランターで育て日常的に食べて欲しい。栽培はいたって簡単、水持ちと水捌けの良い土を使えばだれにでもおいしいニラがつくれる。この品種は、柔らかなうえ、甘味が強く、茎葉もしなやかでしゃきしゃきした食感があり、
食べて楽しくなる品種です。食べごろは25センチ。
 
 ❷ナスは 『くろべえ』 を植えています。果肉はなめらかでしっとりした潤いを持ち、干天の真夏でも瑞々しく育つのが特徴で甘味が強く揚げ物や焼きナスなどは食べ過ぎてしまうほど箸が出る。くろべえは露地栽培に適し紫外線が強くなるほど黒光りの実をつけポリフェノールを生成する。また風で表皮がキズ付くと修復するりポリフェノールを大量に保有するというから、夏バテや日焼け止め防止にポリフェノールがたっぷり入った路地育ちのナスを毎日食べていただきたい。2月に蒔いた『 くろべえ と 九条ネギ 』の種子が3/28日に芽吹きました。
 
 ❸小カブは 『健明カブ』 です。外見は純白で真ん丸で、可愛らしい美しさを持ち、しかも果肉は絹のようになめらか、しっとりとしている実をサクサクと薄めにスライスしただけでお刺身風に、また塩や甘酢で揉んでも涼やかな食事を楽しむことが出来る。特に初夏の小カブはビロードのなめらかさの上に甘い糖度がのっており質の高い楽しみ方が出来ます。
 
 ❹山形山は山の土、山菜の『アマドコロ』は山形山の土にぴったり合った作物です。毎年たくさんの有機質と遊離アミノ酸を施して来たことで年毎に塊茎が生長し、甘さが年々強くなってきました。
 私は、このアマドコロを山菜の横綱と思っています。サッと湯がいてシャキシャキ感を残して、根元から穂先に向かって食べます。生長点に送られる糖が茎から浸み出し、シロップのような甘さが口中にひろがる。穂先に近づくとほのかな苦味が春の季節を感じさせてくれる。そこがアマドコロの風格なのです。大自然の味を愉しめるのも一瞬ですが満たされた贈り物です。 
 
 


2014年02月09日 16:22

 夏も冬も油断出来ないのは気圧の急変です。特に強い低気圧は一瞬にして天気が崩れ平穏な時間をパニックに落としいれてしまう。昨夜は、その典型的な現象であった。東京を中心に大雪が襲い雪害の防備対策の必要性も少ない関東地方は交通機関が乱れに乱れ、仕事に急ぐ人や家路に向かう人など、多くの人たちがアッというまに足止めをくわされてしまった。
 
 あの程度の雪は、雪国の日常的な降雪量だが、積雪の少ない地域ではそうはいかない。多くの怪我人や亡くなる人まで出てしまった。このたびの低気圧はあまりにも大きく、しかも速すぎて対策をとる準備時間さえもない。また、こんなに大きな豪雪で被害が発生しようとは気象庁は想像していなかった?
 
 雪害ではないが、私も低気圧では幾度も被害を経験して来た。突然強い低気圧の現れ、大風が吹きまくりマルチビニールが吹き飛ばされたり、種蒔きを終えたばかりの種子が強い雨で全部洗い流されてしまったこともしばしばあった。雨も風も太陽もみな生き物たちに必要なものだが、突然だったり、強すぎたり、多すぎたりの現象には頭を抱えてしまう事も度々ある。 五風十雨、穏やかな一年であってほしいものだ。
 


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