2013年08月
2013年08月31日 08:06

夕顔はとてもおしゃれな酒のつまみになる。味はないのだがとろりとしなやかに煮えた姿はどことなく頼りなく、いたわって食べようという気持ちになってしまう。じりじりと暑い夕方ほど冷酒にぴったり合いうれしい一品となる。
枝豆は次から次へと忙しく口に運んでしまうものだが、この夕顔料理は何故か上品な食べ方になりゆっくり箸を運んでしまうから不思議で楽しい食べ物だ。真っ白な花はフリルを付けたドレッシーさを持ち人の心を惹けつける可憐な美しくさをもっている。
透き通るまで煮込み薄味を付け、とろみで仕上げたものを冷やして食べる。夏の夜にピッタリあう。時折自分も見よう見まねでつくり楽しんでいるのだが、先日、安心工房の夕顔料理を食べて食感の違いにビックリした。
私が食べて来た夕顔は味も歯ごたえも旨味も殆どなく、味付けにうすいはんぺんのようなものだったが、なんとしっかりした歯ごたえがあり、例えるならナタデココのようなぷるんぷるんの食感をもっていた。大いにショックを受け。文六はこのことを知っていたのだろうか。
、
2013年08月25日 01:29

採卵鶏のボリスブラウンは、とても人になつきやすくペットとして飼っても十分に楽しい。4年前、採卵場から廃鶏に出すのをいただき農場内で育ててみるとまだ産卵が高い。毎日産む鶏や隔日産卵するものがおり、こんなに産卵率が高くても養鶏場では卵価が低いため一定の日数が経つと廃鶏業者にひきとってもらうらしい。何とももったいない話だが採算が取れないのではしかたがない。
ニワトリは本来雑食系で何でも食べるものだが、品種改良されたこのボリスブラウンは魚や肉、玄米などは食べなかった。ケージ鶏舎から外に出してみると暫くは不安そうな歩き方をしていたが地面に慣れてくると足で土を掘る本能がよみがえり土壌昆虫やコオロギを上手に啄ばめるまで時間はさほど掛らなかった。
鶏をペットとして飼うには朝方の鳴き声が気になるものだが、この鶏は鳴かない。鳴かないように改良されてしまったのだろう。可哀そうにと思っても仕方がない。とにかく人には良くなつき私の後をどんどんど追いかけてくるから子供のようでかわいい。
昨日、最後の一羽が死んだ。毎朝、農場に行くと鶏がバタバタと羽ばたき出迎えてくれた。その羽音を聞いてポニーもいなないておはようと言う。今日からは桜の木の下で眠るボリスブラウンからの挨拶は・・・。
、
2013年08月18日 07:55

ニラは、猛暑の中でも何故こんなにも凛としていられるのだろうか。今日の気温は35℃、ほとんどの野菜は気孔を閉じ葉を垂れさげ、じっとかがみ込むようにしてエネルギー消費を抑えている。だがニラだけは小さな白い花をいっぱい咲かせミツバチ(マメコバチ)や蝶にに蜜を与えながら太陽を真っ向から受けて子孫を残す働きを続けている。
元々、生命力の旺盛な野菜として、疲労回復やスタミナ料理に使われ、滋養野菜の代表格として食卓にあがっている。
ニラ好きの私は、高栄養価というだけでニラを栽培し食べるのではなく、、やっぱりニラだって美味しくなければ食べ続けることができない。やわらかく甘味の高いニラを作って食べたい。そんな一念でアミノ酸や有機酸、ミネラル栄養素を5年間も入れ続け、ようやくニラが喜ぶ栄養分量が分かってきた。
9月後半に入ったら、また美味しいニラが食べられる。それまでは、栄養生長に必要な肥料や圃場管理をやることにしている。
、
2013年08月13日 01:44

梅雨が上がり暑さが戻るとキウイの生長は一段と速まる。棚から伸びた枝はコナラにつかまり風に乗って遊ぶ姿はユーモラスでかわいい。下を通る人たちはこの風景を見て子供のころ木に登ったり枝にぶら下がったりして遊んだ、あの頃のことを思い出し懐かしんでいた。
植物の生長を植物に任せておくと、植物はいろいろな行動を取って生きている。ゆったりした気分でぶらぶら歩くと微笑ましい風景が心に沁みていいものだ。 なんだか、カミーユ コローが青年の頃、描いたフォンテンブローの森に似ている。
この畑は両脇が自然林に囲まれ、光を求めるキウイの枝は空高く伸び麟木の助けを借りて光合成を営んでいる。11月降霜前に収穫しリンゴと一緒の保管しておくと、リンゴが発生するエチレンガスで熟成が始まり、とても美味しいフルーツになる。
、
2013年08月08日 07:20

笑顔の素敵な家族が千葉県からやって来た。早速、農業体験を始めてもらう。初日の今日はジャンボニンニク(無臭ニンニク)の収穫、大人のこぶしほどに育ったニンニクはずしりと重い。それもそのはず滋養栄養素がギッシリ詰まっているから重くてあたりまえのジャンボニンニク。
持参した地下足袋は地元で無農薬田の草取りで使った時のものらしいが、ご夫婦とも様になって容姿がいい。 剣スコを畝にぐいと差しこみ掘り上げたニンニクを掲げた親子の姿はご満悦、見ている者にも食を愛するほのぼのとした温かさが伝わって来る。
今回は、天候が悪かったため予定の四分の一ほどしか作業が出来なかったが、その分、田舎料理をたくさん作ってご馳走することが出来た。それに農業の話やTPPのこと、都会では感じ取れ難い食の安全衛生の問題等も語る時間も十分とれた。
ご子息は高校2年生、目指すは農大に入り新品種の研究開発を自分の生涯の仕事にしたいと、静かな口調で力強く話す。食糧が不足し食糧の衛生感覚も乱れつつある21世紀に、このような少年の目標を聞きうれしくなった。これで世界の食糧需給が少し良くなるかな?。
健康な体で長い人生を歩には、健康に育った食べ物を意識的に食べ続けた人ほど有利になる。健康に育った食べ物は、免疫力を高め、旺盛な治癒力を発揮してくれる。
、